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私の勤務しているクリニックでもいろいろ検査を行ってまして、私たち看護師はその度
患者さんに説明をしています。


うちの先生は消化器が専門なので、胃内視鏡や大腸内視鏡、胃や大腸の透視、
そして最近注目されているピロリ菌の検査などがメインとなります。
そのような検査には食事を抜いたり治療食が必要だったりするので、患者さんに
説明をするのですが、なるべく端的明瞭にそして患者さんがわかりやすいように
説明するのも看護師の腕だったりします。

当日検査ができないようではいけませんもんね。


でも時々説明をしてる私たちに
「そんなこと言って、看護婦さん、胃カメラ飲んだことあるの?」
と聞かれて苦笑いすることがあります。

そうなんです。今まで前の職場からたくさんの患者さんたちに説明してきましたが、
実は私、胃内視鏡を受けたことがないのです。

チャンスがなかったといえばそれまでですが、健康診断でも胃透視ぐらい。
今の職場でもできなくもないのですが、なかなか実行に移せなくて・・。


そんな私、胃の調子が昨年末から悪くてクリニックの先生にお薬を処方して
もらってたのです。深夜になると胃が痛いまではいかなくてもなんとなく辛くなる。
なかなか寝られない。

処方してもらった薬を飲んでもあまり効果がなくてちょっと心配してました。


うちの先生は胃内視鏡に関してはとても評判がよくて、「先生じゃないとダメ」とか
「先生のカメラが楽なのでよそでも同じだと思って検査を受けたらひどかった」と
いう患者さんが多数いらっしゃるくらい。

それに退職も迫っている今、ちゃんと検査を受けてはっきりしておきたい。


そういうことで、意を決して(笑)初めて胃の内視鏡を受けることにしたのです。



胃内視鏡には検査前に前処置があります。今までたくさんの患者さんに施行して
ましたが、初めて経験します。また、うちのクリニックは経口で行う胃内視鏡検査
なのでそれにあった前処置を行うことになります。


うちのクリニックでの胃内視鏡の前処置は

ます、胃の中が見やすくなるよう消泡剤を飲みます。
そのあとゼリー状の麻酔薬を口内にティースプーン1杯程度入れ、
5分間飲まないでのどの奥に貯めてもらいます。
5分したら、口内に残っている麻酔薬を出してもらい、今度はスプレー状の麻酔薬を
口内喉の奥に塗布します。胃が動いて検査しずらくないよう、注射をしてからマウスピースを
つけて検査になります。

初めて消泡剤、ゼリー状の麻酔、注射を体験。
「へえ~、そんな味そんな感じなのか。へえこんな感じで喉に麻酔がきいてくるんだ・・・」
などと思いながら前処置を受けました。やはり実際に体験してみないとわからないことも
ありますよね。

そしていよいよマウスピースをつけて検査台に横になり検査になります。

準備が整ったら先生の登場。
「そんなに具合が悪いの?。まあ楽にしてて」
こんな声とともにカメラがマウスピースを通り検査あ始まります。

内視鏡の検査画面に私の咽頭が映りました。
見ないでおこうかなんて思ってるうちにグイッとカメラが奥に入ってきます。

以外に反射もなくすんなり入りましたが、それ以上にカメラによる喉や消化管への
圧迫感の方がきつい。息は止これは仕方ないです。ちょっと我慢。

そして胃の奥の十二指腸へ。
うちの先生は十二指腸の観察をしてから胃の観察をされます。

「おお、意外ときれいじゃん!」

私は看護師ですが、胃内視鏡検査にはかなりついてるので、胃のよし悪しは
だいたいわかります。私の見るかぎりの私の胃は予想外にきれいでした。


5分程度で胃、十二指腸、食道の観察は終わり、内視鏡検査は終了。


「綺麗な胃だね。萎縮も逆食もない。大丈夫だよ」
先生から太鼓判を押してもらいました。
「ストレスじゃないのお~」うちの先生は私が体の事でストレスをためてる
と思ってるみたいですが、残念、家庭内のストレスですよ。



でも、よかったあ・・・。


いつもならその後画像を見ながら説明があるのですが、私がずっと画面を見てたのを
先生は知ってるので説明は省略。かわりないって言われればその一言で十分です。


そのあと、るんるんの気分で仕事をした私。

胃の不調もそのあとからなくなりました。ははは・・・。やっぱりストレスだったの
かな。でもそれは完全には解決されてないんだけど画像を見ただけで安心できるもの
ですね。不思議です。


これで患者さんにリアルな説明ができますが、でもそれもあとわずかなんですよね。
ちょっと遅かったかな。


すべての検査を医療従事者が体験するわけにはいきませんが、できるだけ患者の気持ちに
そった対応ができたらいいですね。いつ自分が反対の立場になるかわからない。
完璧な体を持った人なんていないのに。







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2011.06.14 浦島太郎

前回の手術の話の続きで・・・・




去年の6月、T総合病院で手術した私。

久しぶりの入院で、手術という事でなんとなく気分は落ち込んではいましたが、
入院して病棟にいるという事では気分はややウキウキしてました。

前の職場では最後は人工透析室勤務でしたが、その4年前までは大好きだった外科
系の病棟で交代勤務をしていたのです。全く別の病院ですが、その雰囲気がやはり
好きで、今回の入院で懐かしい病棟の雰囲気ににんまりしていたわけです。

それでも、約14年ぶりの病棟、そして18年ぶりの入院で驚いた事がたくさん
ありました。


まずは入院、手術に際してのサインの必要な書類の多いこと。
私が勤務していた頃は、まだここまで世の中が難しくなかった頃だったので
入院の申込書に検査の承諾書とか手術の承諾書ぐらいだったかと思います。
でも、今は先生からの説明の度にサイン、そしてとても長い文章が書いてある手術
承諾書(昔は術式ぐらいだったかな)、入院時の説明・同意諸、感染症検査の同意書、
入院療養計画書などたくさんの書類にまずはびっくりしました。退院時の
退院療養計画書は私が勤務していたころにはありましたが。
大変な世の中に医療もあるのだと痛感させられましたね。


そして術後、抗生物質の投与のないこと。
私が勤務していた頃は手術をしたら、必ず術後抗生物質の点滴、または経口薬の投与が
3~5日間あったと思います。体に管が入ってたりしたら尚のこと、感染予防のため
ですよね。
でも、今回は、たぶん手術室で術前に点滴で入ってたのが抗生剤だと思うのですが、
その後は全くなし。経口薬もなし。胸からドレナージ用の管が入ってるんですけど。
入院時にもらったクリニカルパスに書いてないので驚きました。


それから、今は手術創の消毒もしない事。
昔は術後から、特にドレーンという体に溜まった体液を排出するための管が
入っていると、そこにあててあるガーゼが汚れるのと、感染の心配から定期的に
消毒してがーセを交換してたのですが、今は傷にあててあるフイルムは頻回に
交換しませんし消毒薬も使いません。
人間のからだがちゃんと傷をふさいでくれるのと、消毒薬が意外と術後の創に
よくないということらしいです。
よく先生と一緒に消毒セットを載せたワゴン車を引いた看護師がついて、ガーゼを
替えに来てたのに、今は先生がビニールの袋と新しいフイルムテープを持っててくる
だけで、張り替えるだけで終わり。それも入院中2回だけ。
人間のからだって凄いんですね。


そして、電子カルテになったということ。
看護師がPCと一緒に部屋にくるんですけど・・・。
あれってまとめてナースステーションで入力するより、何か利点があるから各部屋に
PCを持ってくるんでしょうけど、どうなんでしょうね。
いちいちPC見てる看護師がいるととてもイライラします。
「ちゃんと患者さん見てる?」
そう問いかけてみたくなります。



久しぶりの入院で、医療の変化を実感しました。
今まで当たり前だった事が、必要でなくなった・・・・。

本当に浦島太郎状態ですね(笑)。



もっとうちの先生もいろいろ情報を収集してほしい気もしますが、
その気はないようで・・・・。

それでも確かにうちのクリニックでも、昔からみれば傷パワーパ○トのような皮膚保護材を
ガーゼの変わりに傷に使うようになってきてるし、施設から来た患者さんが
傷にラップを使っていたりと傷に対しての考え方は少しづつですが変わってはきてる
ようです。

今は総合病院のような先端医療からは離れた現場で仕事していますが、
ここはここの良さがあるので、こんな世の中だからこそ患者さんの近くで
できる看護をしていきたいとこの入院で思いました。

2011.01.29 流行ってます

この時期流行っているもの。

それは、インフルエンザです。


私の勤務してるクリニックでも、毎日インフルエンザの患者さんがいらっしゃいます。
A型が多いですが、今日はB型が出た患者さんもいましたよ。

インフルエンザたど確認するために、インフルエンザ迅速検査キットというものを使います。
これは鼻の中に滅菌綿棒をいれて採取した拭い液を使い検査するのですが、うちの場合
結果が出るまで10分かかります。試薬に溶かした拭い液を数滴検査キットに入れ、イン
フルエンザであればAかBの特定の場所に反応が出るのでわかります。

10分かからずしっかり結果が出るケースもありますが、10分ぐらいでなんとなく反応が
出てるんじゃないかなあ~というケースもあります。10分たってもABの特定の場所に反応
が出ない場合陰性とします。

ただ、これも100%ではないようすね。
それと、検査するタイミングも大事なようで、うちの先生は「高熱が出て12時間は経って
いないとなかなか鼻に出てこない」と説明されてます。近くにインフルエン患者がいる場合
はそのまま処方される場合もありますが、なるべく確実な状態で検査をするようにと解熱剤
だけ処方してもう一度来院するようすすめられてます。


薬は以前ははタミフルがよく使われました。
でも、いろいろあって昨年はリレンザを主に処方されてましたが、今年はイナビルのようです。
一度使用すればいいお薬で、使う側としては楽になりますね。

ただ、インフルエンザは高熱が出てとてもしんどい病気ですので、タイミングも大切ですが
症状によっては早めに受診され医師の診察を受けてくださいね。


ところで、こんなにインフルエンザが流行っているのに、う~んと思う患者さんが
時々いらっしゃいます。

たとえば・・・・

家で見てもらえる人がいない場合は仕方ないのですが、待合室にはいろんな病気の
患者さんがいらっしゃいるのでこんな時期には小さい子供さんは出来れば連れて
こられない方が懸命だと思います。
たまに、一家で待合室にいて旦那さんなり奥さんを待ってる家族がおられますが、
家で待ちましょう。特に乳児をわざわざ病人のいる待合室に数十分いさせる
必要はないですよね。


それから、風邪で夕方診察を受けて1、2回薬を内服しただけで、症状が改善
しないと次の日一番に来院する方。そんなにすぐに良くはなりませんよ。3日分
とか処方が出てるのはそのためです。よほどの事があれば別ですが・・・・。



とにかく、

まだまだこの状況は続きそうなので、うがい手洗いをしてインフルエンザに
かからないよう気をつけましょうね

私も仕事でインフルエンザをもらわない様に気をつけないと









今年、手術のため入院いたしました。

現在クリニックに勤務しているので、久しぶりの病棟という所の
雰囲気。病院は違うのですが、なんとなくこの雰囲気は懐かしく
なんとなくあのざわつきが好きです。

最近の病院は電子カルテになっている所が多くなりました。もちろん
私の入院していた病院ももちろん電子カルテになっております。
なので、外来診療時も医師はパソコンを使いながら診察を行っていますし、
病棟でも看護師はパソコンに患者の情報を入力します。

入院していると一日に数回、看護師が状態を見に来ますが、その際
パソコンをワゴンに乗せて病室に入ってきます。

初期のころは病室に行ってからナースステイションで入力していたんでしょうが
今は病室で入力しながら仕事をしているようです。

その方が仕事の効率もよいのでしょうね。

でも・・・・・。

私の部屋に来る看護師全部とはいいませんが、
血圧を測ったらベットの足元のパソコンに入力し、体温を測ったら入力し
といった感じで、なんだかこの変な間が気になる私。

バイタルチェックして状態観察してからまとめて入力ってわけには
いかないんでしょうか。

些細なことですが
そんなにパソコンばっかり見てて私を見てくれてる?って思ってしまします。

「ちゃんとやってます」って言われそうですね。私の考えが古いんかな。
患者を見て触って、話をして、その流れも技術だと思ってる私は
アナログナースですね。

術後のリハビリもDVDプレイヤーとDVD2枚を置いていっておしまい。
それで指導は終わりみたいで・・・。便利ま物が出来たもんです。



紙のカルテがパソコンになっただけなんでしょうけど、でもなんとなく
思うのです。

先生、看護師さん、パソコンだけでなくもうちょっと患者さんを見て
くださいねと。


でも、担当看護師さんは、術前にウジウジしていた私の話をとっても
よく聞いてくださったし、術後もいろいろ配慮してもらい、本当に
すばらしい方でした。今も感謝しています。